J-1ビザの申請で出てくる「DSフォーム」は、DS-160・DS-2019・DS-7002の3種類です。番号が似ていて混乱しがちですが、役割は明確に分かれています。本記事は特に、本人がオンラインで提出するDS-160の記入例・記入手順を中心に、DS-2019・DS-7002との違いまで、米国国務省などの一次情報をもとに整理します(費用は2026年5月時点の情報です)。
この記事でわかること
- J-1ビザ申請のDSフォームは3種類
- DS-2019とは?(スポンサーが発行する資格証明書)
- DS-7002とは?(研修計画書)
- DS-160とは?(本人が提出するビザ申請書)
- DS-160の記入手順(記入例)
J-1ビザ申請のDSフォームは3種類
まず3種のフォームの「誰が・いつ・何のために」を押さえましょう。下の早見表で全体像をつかめます。
| フォーム | 誰が用意 | 役割 |
|---|---|---|
| DS-2019 | スポンサー団体が発行 | 交流訪問者の資格証明書。SEVIS費用支払い・面接の前提 |
| DS-7002 | 受入先+本人が作成 | 研修計画書。インターン・トレーニーで必要 |
| DS-160 | 本人がオンライン提出 | 非移民ビザ申請書。CEACで記入し確認ページを印刷 |
順番としては、スポンサーがDS-2019を発行し(研修系はDS-7002もセット)、それを前提に本人がDS-160を提出する流れです。申請全体の流れはJ-1ビザ申請の流れガイド、進捗管理は申請チェックリストをご利用ください。
DS-2019とは?(スポンサーが発行する資格証明書)
DS-2019とは、スポンサー団体があなたをSEVIS(交流訪問者情報システム)に登録したうえで発行する資格証明書です。米国国務省も「スポンサーがSEVISに情報を登録した後にDS-2019を送付する」と説明しています(米国国務省 Exchange Visitor Visa)。SEVIS費用の支払いや大使館面接は、このDS-2019があって初めて進められます。
「ds-2019 申請方法」や記載内容・署名・注意点といったDS-2019そのものの詳細は、専用記事のDS-2019ガイドで深掘りしています。スポンサーや取次エージェントの選び方はエージェント比較ガイドを参照してください。
DS-7002とは?(研修計画書)
DS-7002とは、研修・インターンシップの計画書(Training/Internship Placement Plan)です。米国国務省は「インターン・トレーニーのカテゴリの参加者はDS-7002も必要」としています(米国国務省 Exchange Visitor Visa)。研修内容・期間・スーパーバイザーなどを受入先企業と共同で記載し、DS-2019申請時にスポンサーへ提出します。
DS-160とは?(本人が提出するビザ申請書)
DS-160は、本人がオンラインで提出する非移民ビザ申請書(Online Nonimmigrant Visa Application)です。CEAC(Consular Electronic Application Center)で記入・送信し、最後に表示される確認ページを印刷して面接に持参します。DS-2019がスポンサー発行なのに対し、DS-160はあなた自身が記入する点が大きな違いです。
DS-160の記入手順(記入例)
ここからが本題、DS-160の記入例・手順です。CEACの実際のフローに沿って7ステップで解説します。手元にパスポートとDS-2019を用意してから始めると入力がスムーズです。
① 申請する大使館・領事館を選ぶ
CEACの開始ページで、面接を受ける大使館・領事館(Location)を選びます。日本なら東京・大阪神戸・札幌・福岡・那覇などです。なお米国国務省のFAQによれば、実際の申請公館が選択先と違っても、確認ページのバーコードでフォームを参照できるとされています(DS-160 FAQ)。
② Application ID を控える(中断・再開のカギ)
記入を始めると、セキュリティ質問の選択とあわせてApplication IDが発行されます。これは各ページ右上に表示され、中断後に再開するための鍵になります。FAQは「申請を再開するにはApplication IDが必要」と明記しています。途中保存して30日以内なら続きから、それ以降も保存ファイルから再開できるので、必ずメモしておきましょう。
③ 個人情報・渡航情報を英語で入力する
氏名・生年月日・パスポート情報・渡航目的(J-1)・スポンサー情報・米国での滞在先などを入力します。回答は英語(英字)のみで、母語の文字での氏名記入を求められる欄を除きます。FAQは「英語以外の言語で提出された申請は却下される」と明記しているため、ローマ字での入力を徹底しましょう。DS-2019やオファーレターの綴りと一致させると安全です。
④ 顔写真をアップロードする
規格に合ったデジタル写真をアップロードします。アップロード自体は必須ではありませんが、失敗した場合は規格を満たす印刷写真を面接に持参する必要があります(FAQ)。写真は2インチ四方・白背景・6ヶ月以内の撮影が条件です。規格は米国国務省の写真要件で確認してください。
⑤ セキュリティ質問・電子署名で送信する
全項目を入力したら、内容を見直してから電子署名(Sign and Submit)を行い送信します。送信前に綴りミスや日付の誤りがないか必ず確認しましょう。送信後は内容の修正が簡単にはできないため、この最終確認が重要です。
⑥ 確認ページ(バーコード付)を印刷する
送信が完了すると、バーコード付きの確認ページ(Confirmation Page)が表示されます。これを印刷して面接に持参します。FAQは「確認ページがないと申請を処理できないことがある」としており、申請の各段階で携行が必要です。万一なくしても、Application IDがあればCEACで再印刷できます。
⑦ 予約のバーコードと一致しているか確認する
2025年以降、多くの米国公館で、確認ページのバーコード番号(AAで始まる)が面接予約に使った番号と一致していることが求められています。一致しないと面接を受けられず、再予約や申請料の再支払いになる場合があります(DS-160 FAQ)。エージェントに予約を依頼した場合は特に番号の一致を確認しましょう。
DS-160記入でよくあるミスと注意点
- 日本語での入力 — 氏名の母語表記欄を除き英字のみ。英語以外は却下対象。
- Application IDの紛失 — 控えがないと中断した申請を再開できない。
- 確認ページの未印刷 — バーコード付き確認ページがないと面接で処理されないことがある。
- 予約番号との不一致 — 確認ページと予約のバーコードが違うと面接不可・再予約のおそれ。
- DS-2019との情報相違 — 氏名・SEVIS番号・期間はDS-2019と一致させる。
DS-160提出後の流れ(申請料・面接)
DS-160を提出したら、ビザ申請料(MRV fee)を支払い、面接枠を予約します。Jビザ(非請願)の申請料は185ドルです(2026年5月時点。米国国務省 ビザ申請料一覧)。これとは別に、DS-2019受領後にSEVIS I-901費用(一般のJ-1で220ドル、2026年5月時点)の支払いも必要です(金額はICE公式でご確認ください。SEVIS費用の解説は今後公開のSEVIS費用ガイドでも扱います)。費用の総額はJ-1ビザ費用ガイド、面接対策は面接対策ガイドを参照してください。
よくある質問(FAQ)
DS-160とDS-2019の違いは何ですか?
DS-160は、本人がオンラインで提出する非移民ビザ申請書です。DS-2019は、国務省指定のスポンサー団体が発行する交流訪問者の資格証明書で、SEVIS費用の支払いや面接の前提になります。発行者も役割も異なるため、J-1ビザには両方が必要です。
DS-160は日本語で記入できますか?
いいえ、回答は英語(英字)のみで記入します。母語の文字での氏名記入を求められる欄を除き、すべて英語で入力する必要があります。米国国務省は、英語以外の言語で提出された申請は却下されると明記しています(2026年5月時点)。
DS-160の記入を途中で中断できますか?
はい、できます。記入を始めると発行されるApplication IDを控えておけば、CEAC上で30日以内なら続きから再開できます。それ以降も入力データをファイルとして保存しておけば、同じApplication IDで読み込んで再開できます。
DS-7002とは何ですか?
DS-7002は、研修・インターンシップの計画書(Training/Internship Placement Plan)です。J-1のうちインターン・トレーニーのカテゴリで必要になり、研修内容・期間・スーパーバイザーなどを受入先と共同で記載します。
DS-160の確認ページは印刷が必要ですか?
はい、必須です。送信後に表示されるバーコード付きの確認ページを印刷し、面接に必ず持参します。確認ページがないと審査が進められません。2025年以降は、確認ページのバーコード番号が面接予約に使った番号と一致している必要があります。