大坂なおみの日清アニメCM動画は?東京オリンピックに向け国際マナーや常識を身に着ける必要あり!?非難され続ける日本
大坂なおみ 日清のアニメCM
大坂なおみ選手が出演した日清のアニメCMは、テニプリと呼ばれ親しまれている人気漫画「テニスの王子様」とコラボし、大坂選手が錦織圭選手とともに、4大大会のグランドスラムに挑むというストーリー。
そして、問題となっているのが大坂なおみ選手のアニメでの肌の色。確かに実際の肌の色とは違い、肌の色が忠実に再現されていないような気がします。
★動画はこちら
⇒https://youtu.be/KpqNB8nz3Zo
日清食品ホールディングスは既にこの件について、「その意図はなく、大坂選手側にも確認済みです」と配慮が足りなかったと謝罪し、CM動画の配信も止めています。
そもそも、ここで問題視されている肌の色を白くすることとは一体どのような事を意味するのでしょうか。ちなみにこの表現は、「ホワイトウォッシュ」と呼ばれています。
ホワイトウォッシュとは
海外では白人のように肌の色を白く描いたり、映画において演じられることは「ホワイトウォッシュ」または「ホワイトウォッシング」と呼ばれ、人種差別的な観点を含むので非常にセンシティブな話題として扱われています。
最近も映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』という映画でこの言葉が話題になりました。
ゴースト・イン・ザ・シェル
ゴースト・イン・ザ・シェル
PG-13 2017年 ドラマ/ファンタジー 2時間
『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、2017年のアメリカ合衆国のSF映画。士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』を原作とし、ルパート・サンダースが監督を務め、ジェイミー・モスとウィリアム・ウィーラー、アーレン・クルーガーが脚本を手掛けている。アメリカでは3月31日、日本では4月7日より公開された。 ウィキペディア
公開日: 2017年3月31日 (アメリカ合衆国)
監督: ルパート・サンダース
制作費: 1.1億アメリカ合衆国ドル
音楽: ローン・バルフ、 クリント・マンセル
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この映画では「草薙素子」という日本人の役柄を白人のスカーレット・ヨハンソンが演じています。
しかし、原作では日本人の草薙素子という設定です。原作である人種を変える表現こそが「ホワイトウォッシュ」であると問題視されました。
肌の色を変えたわけではなく、役柄が原作に忠実に再現されていない場合もこのケースに当たる様です。
また、最近、記憶に新しいのが年末恒例の笑ってはいけないシリーズです。
ブラックフェイスとは
ダウンタウンの笑ってはいけないシリーズで浜田雅功がエディーマーフィーを真似るシーンがあり、顔を黒塗りをしたため物議をかもしました。
これもブラックフェイスと呼ばれ欧米では人種差別としてセンシティブに扱われています。
島国で育った日本人にとって、肌の色に関して意識が薄くなるのはある意味当然と言えますが、ますますボーダーレスになり国際社会となった現代では、もう少し肌の色の違いの問題に関してセンシティブになる必要がある様です。
というのも、黒人社会にとって、肌の色が違う事で大きく虐げられてきた過去があるからです。そして、それは黄色人種にとっても例外ではありません。背景には白人至上主義が存在します。
この様な些細な事かもしれない事が積み重ねられ、白人優越主義の後ろ盾になっているケースがあるのです。
もちろん、全てが当てはまるわけではありませんが、時に事実が捻じ曲げられ、実際の人の功績や成果がまるでなかったかの様な存在になってしまうこともあり得るのです。
そう考えると、日本人役をスカーレット・ヨハンソンが演じるなんて光栄!と安易に思えなくなるのも事実ですね。どうして、日本人が演じなかったのか・・という根本的な疑問も生まれます。
一方で、肌の色には一切触れてはいけない、人種差別になるかもしれないからと強く意識することで、より人種の違いが鮮明になり、自分たちは違う人間なんだと思ってしまうことで生まれる確執もあることでしょう。
何が正解なのかは分かりませんが、大きな差別と偏見に命を懸けて闘ってきた人々を「表現の自由」という名のもとに、傷つけることがあったとしたら、それは悲しいことだと思います。
そして、それが「無知」「無関心」から生まれた表現だとしたら、それも国際社会を生きる上で恥ずかしいことですね。
重箱の隅をつつくようにあれもこれも差別だと非難するのは好きではありませんが、問題になったら関心を持ち、そういう事が人を傷つけることもあるんだと知り、学ぶことこそが共存共栄への第一歩、そして、故意なく傷つけてしまったら、相手側も寛容な心で許すという事も新たな確執を生まないために必要なのではないでしょうか。
さて、今回、物議をかもしている日清CMのホワイトウォッシングの件ですが、作者はテニスの王子様を描いた許斐剛(このみたけし)さんという漫画家さんです。
『テニスの王子様』は、中学校の部活動テニスを題材とした作品で、1999年に週刊少年ジャンプで連載されて以降、ミュージカル化、実写映画化、中国でドラマ放送され人気を集めました。
その後、2009年、『テニスの王子様』の続編『新テニスの王子様』を『ジャンプスクエア』にて連載が開始されました。
テニスの王子様 wiki
テニスの王子様
テニスのおうじさま
漫画
作者: 許斐剛
出版社: 集英社
リメイク作品: テニスの王子様 (2006年)、 劇場版 テニスの王子様 二人のサムライ The First Game (2005年)
ジャンル: 成長物語、 スポーツ
雑誌: 週刊少年ジャンプ、 ジャンプスクエア
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許斐剛 wikiプロフィールやインスタ画像
名前:許斐剛
このみ たけし
日本の漫画家
許斐 剛は、大阪府豊中市出身の日本の漫画家。ハッピーメディアクリエーター。東海大学卒業。既婚。千葉県在住。血液型はO型。あだ名はたしけ。 ウィキペディア
生年月日: 1970年6月26日 (年齢 48歳)
アルバム: 許斐剛☆サプライズLIVE~一人テニプリフェスタ~
映画: テニスの王子様
許斐剛さんはこの問題に関し、ツイッターで言及されています。
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日清さんのご依頼で描かせて戴いた錦織・大坂・綿貫選手のイラストはジャンプSQ.2月号に掲載されてます📖
アニメCMのキャラクターデザインには関わっていませんよ🍀
必殺技名の候補だけ協力させて戴き、CMやアニメイラストはカップヌードルさんのツイッターで初めて拝見しました👀頑張れ日本人選手‼️ pic.twitter.com/HUxDcoubAm— 許斐剛 (@konomi_takeshi) 2019年1月23日
原画では大坂選手が自身で表現する「tan」の色で事実に忠実に表現されているようです。
流石なおみチャンピオンですね«٩(*´◇`*)۶»
2回戦突破おめでとう✨ pic.twitter.com/LPifwakx5k— 許斐剛 (@konomi_takeshi) 2019年1月17日
本アニメCMは、大坂選手のマネジメントをしているIMGジャパンを通じ、大坂選手サイドにも確認したうえで、原画をもとにキャラのデザインを手がけたそうです。
そして、ホワイトウォッシュの意図はなく、アニメの世界観をできる限り再現したそうですが、一体、どのような経緯においてこの様な事態が発生したのでしょうか。まるで犯人捜しのようで同情しますが、今後の続報が待たれます。