最近、よくスーパームーンやストロベリームーンなど、耳にしますね!その時、その瞬間しか見ることが出来ないとか、次に見ることが出来るのは60年後!とか言われると、浪漫を感じるとともに、世間のブームに置いて行かれるという暗黙のプレッシャーのようなものを感じます。
私は、2015年のBlood moonをカリフォルニアのオークランドで眺めることが出来ましたが、次に見ることが出来るのは2032–2033年というので、やはり特別なものを感じました。
テレビやラジオでもざわざわ、その日の夜は小高い丘は人がたくさん来ていました。
2017年6月9日(金)のストロベリームーンを見逃してしまったあなた、今年はまだまだあります!
ちなみに「Strawberry Moon(苺月)」とは・・・
アメリカ圏で6月はイチゴの収穫期。ちょうどその頃にうっすら苺色になることからその名がつけられました。別名「恋を叶えてくれる月」、気になる人と夜空を眺めてみるのもロマンチックですね。
こちらは、6月の満月ということで、年に一度見ることが出来るのでレア度はそんなに高くないですね!
星空ナビ2017下半期
2017年8月8日 部分月食 Partial eclipse
こちらは、日本全国から観測可能です。タイミングは8月8日の早朝、日本の南西ほど条件が良く見ることができます。月は最大4分の1ほど欠けて見える少々控えめな月食です。
月食の仕組み
太陽・地球・月が一直線上に並び、月が地球の影に隠れることを月食といいます。これは満月の時のみに起こりますが、全ての満月の時に起こるわけではありません。これは、月の軌道が地球の軌道に対して、傾いているためです。
2017年8月13日 ペルセウス座流星群 Perseid meteor shower
ペルセウス座流星群は、1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」とともに「三大流星群」と呼ばれており、条件が良ければ一時間で35個ぐらいの流れ星を見ることができるそうです。
今年2017年のペルセウス座流星群は、日本時間の8月13日4時頃と予想されています。8月12日から13日にかけて見ると良さそうです。出来るだけ街灯が少なく、月明かりを避けて星空を観察してみましょう!夏は寒さの心配がないですが、蚊に刺されないように対策が必要です。
2017年10月4日 中秋の名月 Harvest moon
今年の中秋の名月は10月4日です。十五夜というと満月といイメージが強くありますが、そもそも月の満ち欠けはきっちりと一日単位ではないので中秋の名月が満月になるとは限りません。
近年、十五夜が満月だったのは2013年で次回は2021年です。
年 | 中秋の名月 | 満月 |
2013年 | 9月19日 | 9月19日 |
2014年 | 9月8日 | 9月9日 |
2015年 | 9月27日 | 9月28日 |
2016年 | 9月15日 | 9月17日 |
2017年 | 10月4日 | 10月6日 |
2018年 | 9月24日 | 9月25日 |
2019年 | 9月13日 | 9月14日 |
2020年 | 10月1日 | 10月2日 |
2021年 | 9月21日 | 9月21日 |
2022年 | 9月10日 | 9月10日 |
2023年 | 9月29日 | 9月29日 |
2024年 | 9月17日 | 9月18日 |
2025年 | 10月 6日 | 10月 7日 |
中秋の名月の由来
月の満ち欠けで歴を作っていた旧暦では7月・8月・9月を秋と呼び、真ん中の8月を中秋と呼んでいました。新月の1日から始まり、満月となる15日頃からまた次の新月になるタイミングでその月のカレンダーが始まるという考え方です。ですので、中秋とは、旧暦の8月15日の満月のことを意味します。昔の天文学は未熟だったため、「秋分の日に最も近い満月」という意味で、旧暦8月15日を「満月」とみなしていたようです。
お月見は中国から伝わったとされています。平安時代の貴族の楽しみから江戸時代頃に庶民に広まり、いつしか米の団子を添えて収穫を祝い感謝するという慣習となったようです。
2017年12月4日 スーパームーン Super moon
今年最大のお月様を拝めるのは12月4日日付が変わったばかりの0時7分です。この日は、今年地球に最も近い満月です。
昨年2016年は11月14日で68年ぶりの大きさとなる「ウルトラスーパームーン」だと盛り上がりましたよね。最大の満月は、最小の満月に比べて、直径で約14%、面積で約30%大きく見えたとあります。
そもそも、スーパームーンとは天文学用語ではなく、占星術に由来する言葉です。天文用語では「満月」といい、定義は、「月と太陽の視黄経の差が180度になった瞬間の月」で、日本語で「最大満月」となるのでしょうか。
ですが、肉眼ではその大きさの違いを実感することは、天文学的に難しいようです。月の見かけの大きさは、観察している人と月との距離によって決まります。つまり、月が「とても大きい」ということは、月が「とても近い」ということを意味します。
地平線の上に見える夕日や月はとても大きいと感じますが、それは目の錯覚だと言われています。当たり前ですが、月や太陽の大きさ自体は変わるはずがなく、見え方は周辺の建物などの比較によっておこるとされていますが、しかしその錯覚も何故起こるのかというメカニズムはまだ解明されていません。
ということで、今回の最大満月も見る場所によっては、いつもと変わらないような・・・という気持ちになってしまうかもしれませんが、実際に天文学的に月が一番地球に近づく日です。是非、最大満月を鑑賞してみましょう!
2017年12月14日 ふたご座流星群 Geminid meteor shower
ふたご座流星群は毎年12月13日か14日頃を中心に活発に活動する流星群です。三大流星群の内のひとつで結構な確率で流星を見る事ができます。昨年は残念ながら昼間の時間になってしまったため、条件が悪かったのですが、今年は12月14日15時頃に極大を迎えますのでその日の夜に条件が揃えば、まずまずの流星が見られるのではないかと言われています。今年は下弦月で満月ではないので、まずまずの条件と言えそうです。
月明かりの方角は避け、星空を眺めてみましょう!
国立天文台やウェザーニュースで、毎年の天体イベントを公開していますのでチェックしてみてくださいね!
ほしぞら情報2017年