国立公園を見ずしてアメリカを語れないというほど、アメリカの国立公園には大自然が息づいています。そのアメリカの国立公園58か所の中で特にイエローストーン、グランド・キャニオンに並び3大国立公園に数えられるヨセミテ国立公園(Yosemite National Park)は不動の一番人気のツアーです。
名前の由来は、かつてここに住んでいたインディアンが自分たちのことをYOHAMITE(勇敢な灰色熊)と言っていたことからこの名前が付けられたと言われています。
サンフランシスコの南東約320㎞、シェラエバダ山脈の中腹に位置している国立公園です。氷河で削り取られた大岩壁、そしてそこから流れ落ちる無数の滝(もっとも、雪解け水なので夏季は水量が減ったりカラ滝となったりします)、森林、渓谷、野鳥、動物皆それぞれがヨセミテを形容する言葉です。
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ヨセミテの見所
何といっても全米一の落差を誇るヨセミテ滝(740m)、垂直にそびえ立つ大岩壁エル・キャピタン、そしてYosemite Valleyの一大パノラマTunnel View、氷河の落とし子ハーフドームなどで、自然の偉大な創造との遭遇を楽しめます。
その他、ヨセミテ国立公園にはGracier Point(氷河の鼻)と呼ばれている垂直にそそり立つ岩壁からはるか眼下にYosemite Valleyを見下ろすところや、Mariposa Big Treesといって樹齢2~3000年、直径7-8mの大木が生い茂っている所など、他にも見どころがありますが、何しろ広大な国立公園なのですべてを一日で回ることは不可能です。サンフランシスコから片道4時間ほどかかるので、一日の観光ではYosemite Valleyが中心になるでしょう。
ドライブ中はカリフォルニアの一大農場地帯San Joaquin Valleyや地平線から地平線へ消えるフリーウェイなどアメリカの広さを実感できますが、往復約8時間のドライブはやはりきついです。
ヨセミテを思う存分堪能する為には、最低でも1泊は必要でしょう。
ヨセミテへの交通
ヨセミテへはサンフランシスコから、車で4時間ほどです。11月から4月は閉鎖される道路もあるので注意が必要です。冬季はチェーンの準備が必須です。
ヨセミテの気候
雪が解ける5月から10月がシーズンです。夏場でも朝と夜の気温の寒暖差が激しいので、防寒対策をしましょう。11月から4月は降雪、凍結のため、閉鎖される道路がありますがヨセミテ・バレーは1年中オープンしています。この時期はカリフォルニアは雨期になりますので厚手の防寒着と雨具を用意しましょう。
ヨセミテへの入園料
車一台$20、徒歩、自転車、バイクは一人$10(15歳以下は無料)いずれも7日間有効
ヨセミテお勧めViewポイント
ヨセミテ滝 Yosemite fall
3段に分かれ、落差は約740mあります。上の滝が400m、真ん中が203m、下の滝が96mで世界で5番目に落差のある滝です。雪解けの5月から6月は水量が多く8月は水不足で枯れてしまうこともあります。西側に滝の上まで行けるトレイルがありますが、中級者向けです。
ブライダルベール滝 Bridal Veil Falls
約187mの滝で、日没時が一番美しいと言われています。昔ヨセミテに4000年にわたって移住していたアワニーチー族はこの滝を「ポホノ(そよ風の霊」と呼びました。突風で滝の水がしばしば横に吹き流されることからだそうです。夏は水量が少なく、
エル・キャピタン El Capitan
ふもとから頂上まで約1081mあり、世界最大の一枚岩(花崗岩)の一つです。近くで見るとロープやホールバッグ、切り立った岩の表面と格闘しているクライマーを肉眼でも見つけることができます。ロッククライマーの聖地として世界中の愛好家から「エル・キャップ」と呼ばれています。
ハーフドーム Half Dome
ヨセミテ・バレーの東端から約1445m以上の高さでそびえ立つ一枚岩の花崗岩ハーフドーム(約2656m)は開園以来訪れる人々の畏怖の念を抱かれていました。1875年、ジョージ・アンダーソンが初めて頂上に辿り着きました。グレーシャーポイントから見るとまさに半分に割れたドームような形をしています。登山は上級者向けです。
グレーシャーポイント Gracier Point
ヨセミテ・バレーから車で一時間のところにあります。冬の11月から5月までは閉鎖されているので、見ることが出来る夏は絶対に見た方がいいスポットです。絶壁上の展望台からは、正面にハーフドーム、そしてヨセミテの全容を見渡すことができます。
トンネル・ビュー Tunnel View
ハーフドーム、エル・キャピタン、クラウド・レスト、カセドラル・ロック、ブライダルベール滝など周辺の見どころをほとんど見渡せる絶景スポットです。太陽の向きの関係から午後がおすすめです。
ヨセミテお勧めホテル
ヨセミテは東京都の1.4倍という広大な敷地に広がっています。一日ではとても見て回ることはできませんので、せっかくヨセミテへ行くなら泊まりで行くことをお勧めします。サイクリングやラフティング、トレッキング、またヨセミテバレー内は無料のヤーツシャトルバス(Yarts Shuttle bus)が走っていてホテルや観光案内所など主要な施設を結んでいます。駐車場も整備されているので便利です。是非、ヨセミテの大自然を堪能してみてください!
The Majestic Yosemite Hotel マジェスティック・ヨセミテホテル(旧The Ahwahnee Hotel アワニーホテル)
1972年創業の歴史あるホテルです。超高級ホテルで人気があるため、一年前から予約が入り、なかなか部屋が取れません。ヨセミテの美しい景色と調和し、内装も大変豪華で素晴らしいです。泊まれなくても見に行くだけの価値があります。スティーブジョブスが結婚式を挙げたホテルです。
Yosemite Valley Lodge ヨセミテバレーロッジ
ヨセミテ・ビレッジの南西にあり、自転車レンタルや、ギフトショップ、レストランなど観光に大変便利な施設が周辺にあります。とても明るい雰囲気でいつも人でにぎわっています。
Yosemite View Lodge ヨセミテ・ビューロッジ
エルポータルにあるホテルで、ヨセミテ国立公園から14.5kmです。ハーフ・ドーム・ヨセミテ国立公園までは約32kmです。エル・ポータルで最高のロケーションとなります。
Half Dome Village ハーフドームビレッジ(旧Curry Village カーリー・ビレッジ)
林の中に立つヨセミテバレー最大の宿泊施設です。グレーシャーポイントの足元にあり、スタンダードの客室、キャビン、テントの3つから選べます。