水中洞窟サ・ピケータで遭難60時間!酸素失う恐怖味わったシスコ・グラシアの壮絶体験とは?ザ!世界仰天ニュース

水中洞窟の調査シスコ・グラシアがスペイン・マヨルカ島で味わった恐怖とは?ケーブダイビングが最も危険な理由とは?

シスコ・グラシアさんは毎週末、水中洞窟を調査していました。

 

 

 

 

二人の子供を離婚した妻に預け、いつも通り調査に向かったグラシアさんは、ダイビングのバディであるギレム・マスカロさんと、二人で10年前から地図を作る目的で水中洞窟に潜っていました。

 

 

 

 

 

その日は、午前11時から調査を開始。予定では3時間で戻ってくることになっていたので、エアーは1人4~5時間分でした。

 

 

ケーブダイビングとは Cave Diving

水中洞窟に潜ることをケーブダイビングといいます。

 

 

 

 

洞窟潜水は、専門的な潜水装備により洞窟、泉、地底湖で潜水することで、ダイビングの中で最も危険と言われています。

 

 

 

 

 

その理由が、

 

1. プレッシャー・・・洞窟内でトラブルが起きても浮上できず息ができない

 

 

2. 視界・・・洞窟内は光が届かず真っ暗。ライトがあっても地底の沈殿物が巻き上がると何も見えない。また、洞窟内は水の流れがなく、戻るのに時間がかかる

 

 

3. 方向感覚・・・水中では上下すら分からないことがあります。ガイドラインを引っ張りながら目的地へたどり着き、帰りはガイドラインを手繰り寄せて戻ります。

 

 

 

 

 

一時間ほど潜ったとき、二人が接触してしまい泥が巻き起こり一瞬で視界が奪われてしまいました。

 

 

 

 

 

ケーブダイビングを始めて20年以上のグラシアはまだ冷静でした。ガイドラインを元に出口へ向かいますが、ワイヤーが切れていることに気づきパニックになります。

 

 

 

 

 

必至に切れたワイヤーの端を探しますが、どんどん泥が舞い上がり焦りが呼吸を荒くしエアーを消費してしまいます。

 

 

 

 

 

このままだと命がない状況で、グラシアはエアドームの存在を思い出しました。

 

 

 

 

 

エアドームは空気の空洞で酸素があります。そこに何とかたどり着きますが、あいにく二酸化炭素が異常に多い洞窟だったため長居はできないと知っていた二人は一刻も早く脱出ルートを見つけるしかありませんでした。

 

 

 

 

 

出口まで行けるエアーはギリギリ一人分でした。どちらが行くのか・・・二人が出した決断はいかに。

 

 

 

 

 

二人が出した答えは、グラシアはマスカロに命を預けることに決めました。マスカロの方が体が小さく酸素の消費量が少ないと考えました。

 

 

 

 

 

午後5時10分頃。残されたグラシアは低酸素症で鈍い頭痛が起こり始めていました。時間の感覚も失い始めていました。

 

 

 

 

 

一方、マスカロは1時間ほどかけて無事に地上にたどり着きます。水中洞窟探査の仲間たちに連絡し、救助に向かいます。

 

 

 

 

 

しかし、助けに向かった仲間は視界が悪すぎて戻ってきてしまいました。それは、マスカロが必至に戻ってきたため舞い上がった泥によってでした。

 

 

 

 

 

至急、レスキューを要請しましたが、レスキューが到着した時間は夜10時。夜は危険だったため明るくなってからの捜索となってしまいます。グラシアがエアドームに入ってから既に10時間。

 

 

 

 

救助隊はエアドームの上部に穴を開けて酸素を入れ込む作戦を立てます。しかし、手探りで作った地図で、穴を海底まで開けることが出来ず失敗に終わります。

 

 

 

 

そこでケーブダイビングに詳しいベルナット・グラモールという人が潜って助けに行くことになりました。なんとかエアドームにたどり着き、グラシアの名前を呼びます。

 

 

 

 

グラシアさんは生きていました。体温は32度。まさに間一髪の救出劇でした。グラシアさんはその後、自力で脱出したそうです。遭難から60時間が経っていました。

 

 

 

 

グラシアさんはなんでこんなところにいるんだろうと後悔し続けたそうです。しかし、救出の光を見たときまた潜りたいと思ったそうです。

 

 

 

 

 

そして、洞窟調査からわずか二週間後、グラシアさんは再びケーブダイビングを始めたそうです。トラウマにはならなかったんですね!

 

 

 

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